冒険小説と言えそうだが、一筋縄ではいかない。筋立てはシンプルだ。舞台は著者が住むジョージア州らしい。都会に住むホワイトカラーの4人の中年男が週末カヌーの川下り旅行に出かけた。州北部の奥地、間もなくダムが建設され湖底に沈んでしまう森と峡谷が続く一帯。日常の倦怠から抜け出し、2泊3日のささやかな冒険旅行だ。これが悪夢になった。旅の2日目、森の中で出会った密造酒造りとも脱走囚人ともつかない不気味な2人組に襲われた。1人が凌辱され、殺人が起こり、小旅行は“殺すか、殺されるか”、“生きるか、死ぬか”の極限状態に一変した。
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