1人のスーパースターの存在は、周りの環境を変える。今、日本男子テニスは、その「1人」の力で新しい時代に突入した。
僕の時代には入れ替え戦にさえ一度も進めなかったデビス杯(国別対抗戦)。今、日本は世界トップ16カ国のワールドグループをキープ中。また、僕のプロ時代の最終目標は世界ランキング100位以内、つまりグランドスラムに出場できるランクに入ることで、そのレベルにいた日本人は僕だけだった。でも今は100位以内に4人もいる。
この躍進には間違いなく、日本のエース錦織圭選手の存在が力となった。ベースラインを定位置に、前に踏み込み攻撃する圭の最新型テニス。そのテニスをリオ五輪やデ杯で身近に感じたダニエル太郎、西岡良仁、杉田祐一が成長を遂げ、ランクを上げたのだ。
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photograph by Hiromasa Mano