劇的なゴールでイラクに辛勝した5日後、日本代表は難敵オーストラリアに対して弱者の戦い方に徹し、ドローでしのいだ。最終予選中盤を迎えてもなお迷走が続き、ロシアへの道が険しくなる中、今後のハリルジャパン再起の可能性を考察する。
Number913号 より、元日本代表で現モンテディオ山形のFW、大黒将志選手の提言を特別に公開します。
Number913号 より、元日本代表で現モンテディオ山形のFW、大黒将志選手の提言を特別に公開します。
大黒将志(モンテディオ山形・元日本代表)
「裏を突けないのは致命的な欠陥。速攻で崩せる人選を」
ドイツW杯の最終予選を戦った当時は、自分が中堅ぐらいで、チームにはヒデさん(中田英寿)、タカさん(高原直泰)とかすごい選手がたくさんいて、安心感がすごかった。FWを生かしてくれる選手も揃っていたので、僕は出番が来たときに点を取るだけって感じでしたね。2戦目でイランに負けた後でも、次に負ける気はぜんぜんしなかったな。
あの時も「欧州組と国内組」が話題になっていたけど、僕はなんとも思わなかった。欧州で試合に出ていなくても、選手はスーパーだったから。今のように実力がそこまで圧倒的でなくなると、監督の選択はより難しくなるとは思いますね。
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photograph by Shidu Murai