パ・リーグの打率ランキングトップを独走する男。'12年の首位打者以来、一度も3割を超えていなかったが、今年は違う。本人が語る、好調の理由、打撃の秘密とは。
CSが近付くと幕張は「下剋上」のキーワードでにわかに騒がしくなる。
'05年、'10年とその年のリーグ戦の覇者を破って、そこから日本一にまで駆け上ったこれまでの前例を引き合いに出し、「今年も」という声がどこからともなく湧き上がってくるのだ。
2度に渡る劇的な日本一を、千葉ロッテマリーンズの角中勝也は直接経験していない。'05年は、彼はまだ入団前であったし、'10年は一軍定着前で、歓喜の輪に加わるにはどこか躊躇があった。
角中は今季、パ・リーグのリーディングヒッター争いで他をまったく寄せ付けずに独走した。この号が出るころには自身2度目となる首位打者のタイトルを確定させているだろうが、彼は今年、事あるごとに「タイトルは1度獲ったのでいらない」「それよりも日本一を経験したい」と、メディアに口にしていた。
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photograph by Naoya Sanuki