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悩めるプリンス堂林翔太。2度目の開花は訪れるか。~インコースを打つ天賦の才ゆえに~

2016/09/28

 8月半ばまでのウエスタン・リーグで55試合に出場し、打率はリーグトップの.313、ホームラン5本をマーク。満を持して今シーズン3度目の一軍にコールアップされたカープの堂林翔太は、相手の先発が左の能見篤史だったこともあり、8月16日のタイガース戦で登録即スタメンのチャンスを与えられた。

 7番、サードに入った堂林の第1打席は2回表、ワンアウト二塁の場面。キャッチャー、坂本誠志郎はインコースへ構える。ところが能見は堂林の懐へ投げ切れない。真ん中、やや外寄りへ甘く入ったまっすぐを、堂林は見逃してしまう。

 プロ7年目を迎えて伸び悩む堂林の課題は明らかだ。ヒジを畳んでインコースを打つことに天賦の才を授けられたが故に、腕の反動で打つことが染みついてしまっている。だから左腕をゴムチューブで体に巻き付け、腕ではなく軸で打てるフォームを身につけるべく、ティーバッティングを続けてきた。堂林が言う。

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photograph by Hideki Sugiyama

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