特別増刊

記事を
ブックマークする

後半戦開幕。メルセデスのチームメイト対決の行方は。~ハミルトンの時限爆弾と、ロズベルグの苦手コース~

 いよいよ今季も後半戦。3連覇4冠がかかるルイス・ハミルトン、初タイトルに挑むニコ・ロズベルグ、独走するメルセデスのふたりも正念場だ。

 ハミルトンは前半戦217点で198点のロズベルグを逆転したものの、パワーユニット(PU)の消費が激しい。PUの6つの構成要素はそれぞれ「年間5基以内」という規定があるが、ハミルトンはうち2つが既に5基目。9戦を残して6基目は必至、7基目が必要な可能性もある。その都度スタートで10グリッドダウン・ペナルティーが科せられる。

 2位を争うレッドブルとフェラーリが今季競争力を高めているだけに、中位スタートからの挽回は昨年よりも苦しい。ロズベルグとの間の分厚い壁に阻まれて表彰台を逃せば、19点のリードは一気に目減りする。もう一つ、ハミルトンは前半戦にドライビング違反の警告を2回受けており、もう一度くらうとこれもグリッドダウンの対象となる。PUと合わせて二つの“時限爆弾”を抱え、攻めと守りの走りを巧く使い分けねばならない。

特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by AP/AFLO

0

0

0

次記事