監督が世界初と自負する驚異の戦術で、従来の常識と概念を打ち破ってきた。水球版「ジャパン・ウェイ」の挑戦が再び始まる。
どんな奇跡と呼ばれる勝利にも、遡れば、その兆しは必ず見つかるものだ。
水球男子日本代表の場合、その「兆し」は、ワールドリーグスーパーファイナル予選リーグ最終戦、ブラジル戦にあった――後にそう語られることになるかもしれない。
今年のブラジルは、五輪が地元開催ということもあり、指揮官として五輪で4度頂点を極めたクロアチア人監督のラトコ・ルディッチを招へいするだけでなく、水球強国から5人もの大型選手を帰化させ、これまでとは別のチームに生まれ変わっていた。
そんなブラジルを相手に、日本は前半から得意のカウンター攻撃がおもしろいように決まり、12-10で逃げ切ったのだ。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Kiichi Matsumoto