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<革命を起こせ> 大本洋嗣(水球男子日本代表監督)、「奇跡」の行方。

2016/08/04
監督が世界初と自負する驚異の戦術で、従来の常識と概念を打ち破ってきた。水球版「ジャパン・ウェイ」の挑戦が再び始まる。

 どんな奇跡と呼ばれる勝利にも、遡れば、その兆しは必ず見つかるものだ。

 水球男子日本代表の場合、その「兆し」は、ワールドリーグスーパーファイナル予選リーグ最終戦、ブラジル戦にあった――後にそう語られることになるかもしれない。


 今年のブラジルは、五輪が地元開催ということもあり、指揮官として五輪で4度頂点を極めたクロアチア人監督のラトコ・ルディッチを招へいするだけでなく、水球強国から5人もの大型選手を帰化させ、これまでとは別のチームに生まれ変わっていた。

 そんなブラジルを相手に、日本は前半から得意のカウンター攻撃がおもしろいように決まり、12-10で逃げ切ったのだ。

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photograph by Kiichi Matsumoto

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