勝利にこだわる真剣な姿勢は、満員のスタンドにも伝わっていた。「ミッドサマー・クラシック」と呼ばれるメジャーのオールスターが7月12日、サンディエゴのペトコパークで行われた。オールスターウィークといえば、前日のホームラン競争、選手パレードなど各種イベントが開催され、お祭りムードになるのが恒例。その一方で、当日の試合の内容、プレーの質は、着実に様変わりしてきた。
というのも、両軍監督は試合前からワールドシリーズ開幕権をかけて真剣勝負することを宣言していたのだ。昨年の最終決戦でしのぎを削った両監督は、第1、2、6、7戦を本拠地で戦う「地の利」を痛感。ナ・リーグのテリー・コリンズ監督(メッツ)が「すばらしいショーを見せるだけでなく、勝つために戦う」と真顔で言えば、ア・リーグのネッド・ヨスト監督(ロイヤルズ)は、ミーティングで「どのチームがWシリーズに出るか分からないが、開幕権はとても重要だ」と、リーグ代表として本気度を訴えた。
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photograph by Yukihito Taguchi