2年前の7月4日、静岡草薙球場――タイガースのマット・マートンは、ベイスターズの井納翔一から起死回生の同点2ランを放った。その日の配球を、彼は今でも事細かに覚えていた。
「初球から5球続けてフォーク、フォーク、フォーク……最後は空振り三振。第2打席はフォーク、スライダー、フォーク、スライダーで、ショートゴロ。そして、第3打席。また初球にフォークが来た。それをガーンと打って、同点ホームラン! メッチャ、気分イイネ(笑)」
現在、マートンはカブス傘下の3A、アイオワ・カブスでプレーしている。開幕前には虫垂炎を患い、開幕後はわき腹を痛めたりもしたが、5月半ば、戦列に復帰。相変わらずの巧みなバッティングを披露していた。マートンが続ける。
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photograph by Nanae Suzuki