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羽生の衝突事故が変えた、フィギュア界の“医療規定”。~医療スタッフに全権限を集中~

 昨年11月の中国杯で、羽生結弦が中国選手と衝突した事故は記憶に新しい。頭部やあごの擦過傷に応急処置を受けた後、試合に出場。その後「脳震盪の疑いがあったのでは?」と、出場を許可した判断の是非が問われ、スポーツ報道を超えた世論にまで発展した。

 事態を重く見た国際スケート連盟は、'15-'16シーズンを前に「氷上の救急医療に関する規定」を発表した。要約すると、

(1)医療スタッフが、試合中は4人、公式練習中は2人、リンクサイドの両脇に待機する。

(2)医療スタッフが緊急と判断した場合、氷上に立ち入ることをレフェリーに無線で告げ、必要と判断すれば選手を医務室に運ぶ。

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photograph by Yukihito Taguchi

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