#885
巻頭特集

記事を
ブックマークする

<投球術分析> 江夏豊「鶴岡が引き出した藤浪の“進化”」

2015/09/03
藤浪のボールが進化している。その成長の秘密を解くカギは、左打者への配球術にあった。

 今季の藤浪晋太郎は、“エース格”と呼んでもいいくらいの素晴らしい投球内容を見せている。

 着地する左足が三塁側へと流れるインステップが欠点だと昨季まで指摘されていた。インステップして左打者のインコースに投げ込もうとすると、どうしても力んでコントロールが乱れてしまう。カットボールは投げられるが、直球とスライダーを放れなかったのだ。

 ところが、5月14日のヤクルト戦で鶴岡一成と今季初めてバッテリーを組むと、左バッターのインサイドに鋭い速球で攻めることができていた。今までの力任せの投球が、なぜ改善されたのか。よくよく観察すると、その秘密は鶴岡のリードにあった。

特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Nanae Suzuki

0

0

0

次記事