藤浪のボールが進化している。その成長の秘密を解くカギは、左打者への配球術にあった。
今季の藤浪晋太郎は、“エース格”と呼んでもいいくらいの素晴らしい投球内容を見せている。
着地する左足が三塁側へと流れるインステップが欠点だと昨季まで指摘されていた。インステップして左打者のインコースに投げ込もうとすると、どうしても力んでコントロールが乱れてしまう。カットボールは投げられるが、直球とスライダーを放れなかったのだ。
ところが、5月14日のヤクルト戦で鶴岡一成と今季初めてバッテリーを組むと、左バッターのインサイドに鋭い速球で攻めることができていた。今までの力任せの投球が、なぜ改善されたのか。よくよく観察すると、その秘密は鶴岡のリードにあった。
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photograph by Nanae Suzuki