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零時に魔法は解けた――クリッパーズの悲喜劇。 ~弱小球団、優勝までのあと一歩~

ロケッツとの第4戦では128-95と大勝するも、その後連敗。第7戦に敵地で散る結果に。

 それはまるで、鐘が鳴り響くなか、馬車がかぼちゃに戻ってしまったかのようだった。昨シーズンの王者、サンアントニオ・スパーズを倒して西カンファレンス準決勝に進んだロサンゼルス・クリッパーズが、ヒューストン・ロケッツ相手に3勝1敗の王手から3連敗し、シーズン終了を迎えた時のことだ。

 難敵スパーズ相手に戦っていた時のクリッパーズは、本当に強かった。接戦のなかでの駆け引きや作戦の実行力、集中力や意志の力の勝負で、王者スパーズに一歩も引けを取っていなかった。第7戦、足に肉離れを負ったクリス・ポールが、残り1秒で意地のシュートを決めシリーズを勝ち抜いた時は、そのまま優勝しそうな勢いすらあった。

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photograph by AFLO

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