#867
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<独占インタビュー> 小林可夢偉「今年1年走って悔いはない」

これが最後のF1になるかもしれない――。そう思って走った最終戦のアブダビGP。今季はチームの資金難に悩まされたが、それでも彼は笑顔を絶やさなかった。

 最終戦アブダビGPのレース後、小林可夢偉はケータハム・チームのメンバーと一緒に、2014年シーズン最後の写真におさまった。

「思い出も大事じゃないですか。僕ら、何かかたちになるためにアブダビに行ったようなもんやからね」

 笑顔は“ありがとう”という気持ち。可夢偉は共に戦ったチームやファンへの感謝の言葉とともに、写真をフェイスブックに載せた。

 簡単なシーズンではなかった。資金難に見舞われたチームでは7月上旬にオーナーが交替。それでも財政は悪化するばかりで10月下旬、チームの運営は管財人の手に委ねられた。したがって第17戦USGPと第18戦ブラジルGPは欠場……可夢偉のシーズンも、そこで終わってしまうはずだった。マシンの安全性に疑問を抱きながら走った後では、レースへの強い気持ちも失せていた。

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photograph by Naoya Sanuki

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