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<現役日本代表の名鑑活用術> 吉田麻也「W杯後の欧州サッカーをこう見れば愉しい!」

2014/09/10
試合前に『名鑑』を必ず読んでいるという日本代表DFが、現役選手ならではの使い方と今季の欧州サッカーの見所を語ってくれた。
9月10日発売のNumber PLUS「欧州蹴球名鑑2014-2015」より、
サウサンプトン所属、吉田麻也の“選手名鑑ガイド”を公開します!

 僕は毎年、『欧州蹴球名鑑』が発売されるのを楽しみにしていました。いや、楽しみ以前に、これは仕事柄、絶対に必要なものなんです(笑)。いつも使っている名鑑に、載ってしまうとは……。編集部からは、『現役選手が名鑑を使うなんて珍しい』と聞きましたが、試合前に必ず名鑑を見ていますよ。僕らにとって、こんなに有り難いものはないですから。

強豪より、プレミアに昇格したクラブの情報をチェック!

 どのように活用しているのか、というと、例えば、プレミアリーグでプレーしている僕の場合、試合前に相手の選手の情報を名鑑でチェックします。チェルシーやアーセナルといった強豪クラブの選手の情報はある程度頭に入っていますが、今季であればプレミア昇格を果たしたレスターの選手は“ノーインフォメーション”です。『レスターにはこういう選手がいるのか』とか呟きながら読んだりしているんです。家でプレミアの試合を観る時も、いいプレーをした選手がいれば、『お!誰だ?』と思って名鑑を開きます。そこで自分の中でその選手を認識しておけば、対戦前にチームミーティングで分析する時も、すでに頭のなかで下準備ができていますから。

 選手の情報で言えば、身長と体重は必ず確認します。だから編集部のみなさんには、この情報は絶対に間違えないでほしいと、声を大にして言っておきます! あとは顔写真も間違えないでください(笑)。さらに僕はDFなので、対戦相手のFWがどんなタイプなのかも事前に見ておきます。特に重要な情報は、昨季の成績。この名鑑(昨季のもの)で言えば、リッキー(・ランバート)だったらリーグ戦38試合出場・15得点。これはハンパない! だから要注意だとなるわけです。それから意外なところでは、年齢も気にしますね。若い選手だったら、元気だけど荒削りなところもある。ベテランだったら動きの量は少ないけど、駆け引き上手だったりする。DFにとって、こうした細かい情報は本当に大切ですよ。

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photograph by Tomoki Momozono

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