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後半戦は二強の頭脳戦と新鋭のボッタスに要注目。 ~佳境のF1、タイトル争いを占う~

ハンガリーGPでボッタス(右端)は予選3位に食い込み、2位を追走する実力を見せた。

 夏休みが終わり、8月24日の第12戦ベルギーGP(スパ)、続くイタリアGP(モンツァ)で後半戦に入る。今季は最終戦(アブダビGP)のみポイントが2倍となるダブルポイント制を採用し、優勝25点が50点、2位18点が36点となった。現在、首位N・ロズベルグと2位L・ハミルトンは11点差。だが、もし点差が今と変わらず、アブダビでハミルトンが勝ち、ロズベルグが2位なら、順位は覆る。つまり、新ルールを見据えて、二人は後半戦に臨むことになる。

 では、同じチーム(メルセデス)で競う両者にとってキーファクターは何か。雨などのコンディション、マシン・パワーユニット(PU)の信頼性、タイヤ・ピットストップ戦略の三つだろう。序盤戦のウェットな路面ではハミルトンがポールポジションを奪い続けたように、彼はグリップ変化への対応が早い。雨天が多いベルギーGPでは要注目だ。一方、マシントラブルが少ないのはロズベルグ。走行中にエンジニアと無線で話し合い、コックピットで調整する能力に長ける。二人ともマシンのセットアップ情報をチーム内で共有するが、スタート後のタイヤ選択やピットストップのタイミングなどは“駆け引き”であり、後半は二人の頭脳戦が見どころだ。

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photograph by Getty Images

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