#857
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<主将が振り返るW杯> ロビン・ファンペルシ 「監督はまるで予言者だった」

2014/07/25
大会前は決して前評判の高くなかったオランダが、
強豪国やダークホースを次々撃破しベスト4まで進出した。
強固な守備から鋭いカウンターを仕掛けるその戦術からは、
かつてのオランイェに欠けていた勝利への執念が覗えた。
チームのキャプテンが語った、ブラジルW杯とは――。

 PK戦を制し、マラカナン行きを決めたアルゼンチンの選手が、サポーターと喜びを爆発させる。青いベンチコートに身を包んだファンペルシは、監督のファンハールと共に、その様子を身じろぎもせずに見つめていた。

 W杯優勝。オランダ代表は「悲願」を今回も達成できなかった。4年前の南ア大会では決勝で涙を飲んでいるだけに、雪辱を果たせなかった痛みはなおさら大きい。

 しかし冷静に振り返るなら、ブラジル大会で得たものは少なくない。準決勝進出は一つのサプライズでもあったからだ。

 オランダ代表は、欧州予選で圧倒的な強さを発揮。ファンペルシは、本大会で、優勝を狙いにいくと断言していたが、彼の言葉を真に受けた人間はいなかった。

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photograph by Itaru Chiba

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