三上の他に誰がいるんだと、ベイスターズの中畑清監督は周囲を説得した。川村丈夫投手コーチが振り返る。
「コントロールに難があったし、まさか抑えの適性があるとは……監督からアイツを抑えにしてくれと強く言われたんです。監督の見る目には驚かされました」
きっかけは4月2日、横浜スタジアムのジャイアンツ戦だった。ルーキーの三上朋也は2点リードの6回、マウンドに上がった。ところが2つの四球と死球でノーアウト満塁のピンチを招いてしまう。続く高橋由伸に対してもボール球が先行、絶体絶命のピンチを背負った。しかし三上はそこからストライクを3つ続けて高橋を見逃し三振、長野久義をダブルプレーに仕留める。中畑監督は言った。
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photograph by NIKKAN SPORTS