特別増刊
巻頭特集

記事を
ブックマークする

<冷静なるW杯デビュー>内田篤人「4年間を2分で無駄にしたくない」

2014/06/18

 髪に降り注いだ生温かい雨のしずくを、内田篤人は右手で軽く振り払っていく。

 試合後、しっかりとした足取りから「失意」を感じることはなかった。打ちひしがれることなく、彼は前を見据えてピッチを去っていった。

「ここで1つ負けてズルズルっていってしまうチームなら、そういうメンタルの選手が集まったチームだと思う。もう一回チームとして、力がグッと出せるようじゃないとダメなのかなと。せっかく4年間やってきて、(失点した)その2分で無駄にするのはもったいないですからね」

 ミックスゾーン(取材エリア)に現れた内田は、いつもと変わらない口調ながら、いつも以上に強く言葉を吐き出した。

特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Atsushi Kondo

0

0

0

次記事