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引退する佐藤ルミナの セカンドキャリアに期待。 ~修斗のカリスマ、不惑での決断~

2014/04/20
2010年には修斗環太平洋ライト級王者決定戦でルミナ(左)の愛弟子、土屋大喜が勝利。

 誰も彼を名字では呼ぼうとはしなかった。ニックネームは「修斗のカリスマ」、あるいは「月狼」。ファンは愛着を込め、ルミナと呼んだ。

 しかし、そう呼べなくなる時がやってきたのか。5月5日、佐藤ルミナは現役生活に幕を下ろす。キャリアの大半を積み重ねた後楽園ホールで引退セレモニーを行なうことになったのだ。引退試合はやらない。その理由を訊くと、「お客さんからお金をとって見せられるような試合をすることが無理だと思ったから」。

 体力の限界ではない。スタミナも筋力も残っている。40歳になった現在も両腕だけで道路標識に飛びつき、自らの体を旗のように横に向けるパフォーマンスだってできる。しかし、若い頃は筋力で補えた故障がどうしても回復しなかった。

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photograph by Susumu Nagao

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