2009年を最後にタイトルから遠ざかっているV・ロッシが、今年は素晴らしい戦いを見せてくれそうだ。
2月上旬、マレーシアのセパン・サーキットで行なわれた今季初テストを、総合2番手で終えた。昨季史上最年少王者となって勢いに乗るM・マルケスと、わずか0.194秒差。3日連続でタイムを更新した走りも良かったが、連日ヤマハ勢トップの座をキープしたことがロッシの表情を明るいものにした。
ドゥカティからヤマハに復帰した昨年は、オランダGPで3年ぶりに優勝するなど、ところどころで良い走りをしたが、セカンドグループに甘んじることが多く、レースを重ねても一向に進化を感じられない1年だった。だが今回のテストでは、コースインするたびにタイムを縮めた。これまで課題だったブレーキングの安定性が向上したことで、走りにメリハリが生まれ、タイヤのパフォーマンスを生かせるようになったのだ。
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photograph by Satoshi Endo