背番号「55」は、ニューヨークでも愛されていた。昨季限りで現役を引退した松井秀喜氏が7月28日、ヤンキースと1日だけのマイナー契約を結び、引退セレモニーを行なった。カートに乗って球場内に姿を現すと、ファンは総立ちで拍手を送った。主将デレク・ジーターから記念のユニホームを受け取り、始球式を行なうと、歓声は一段と高まった。
「球場に入った瞬間、泣きそうになりました。改めて幸せな野球人生だったと思います。ファンの方の歓声に心打たれました」
2009年ワールドシリーズでMVPを獲得するなど、松井氏の活躍を知らないファンはいない。だが、ヤンキースがこれほどの引退セレモニーを企画すること自体が異例だった。試合前には、キャッシュマンGMらが会見を行ない、改めて松井氏の功績を称えた。
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photograph by Yukihito Taguchi