6月29日に開催されたオランダGPは、実に見どころの多いレースだった。なかでもファンを大喜びさせたのは、元祖スーパースターのV・ロッシが3年ぶりに優勝したことだ。
予選は4番手。決勝では好スタートを切ると、先行するM・マルケスとD・ペドロサを次々にかわした。アッセンのスタンドを埋めた9万人の観客の興奮はこの時点ですでに最高潮だったが、フィニッシュラインをトップで駆け抜けたときには、聞いたことがないほどの大歓声がサーキットを包んだ。
ドゥカティから古巣のヤマハに復帰した今年のロッシは、ウインターテストから好調だった。その期待に応えて開幕戦カタールGPで2位表彰台に立ったが、それからは鳴かず飛ばず。原因は武器のひとつであるブレーキングに問題を抱えていたためだが、オランダGPの前に行なったテストで大きく改善され、それが結果につながった。
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photograph by Satoshi Endo