昨年はあのオルフェーヴルが11着に惨敗したのもこのレース。1番人気苦戦のデータが厳然と存在する天皇賞・春(4月28日、京都、芝3200m、GI)は、今年も「この馬こそ不沈艦」と信じられていた大本命馬ゴールドシップ(牡4歳、栗東・須貝尚介厩舎)を、その呪縛の海に沈めてしまった。
ゲートからのダッシュが鈍いのはいつものこと。勝負所での手応えをよく見せないのもこの馬の特徴のひとつ。しかし、いつもなら一気に加速がついていなければいけない直線の入口で、9歳馬ジャガーメイルに外からパスされるシーンがターフビジョンに大写しにされたところで、単勝1.3倍の圧倒的な支持を与えていた大観衆もついに異変を否定できなくなった。
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photograph by Kiichi Yamamoto