1年納めの九州場所、新横綱として土俵に上がった日馬富士は、千秋楽を待たずに14日目、白鵬に23回目の優勝を許してしまった。13日目の3連敗時点で4敗となり、優勝の目が消えると、北の湖理事長は、「大関と横綱は責任の違いがある。必ず千秋楽まで(優勝争いの先頭に)ついていくことが大事。痛感してもらいたい」と新横綱に苦言を呈した。
9勝6敗という屈辱の成績。優勝賜杯を抱く白鵬の姿が映るテレビ画面に、しばし血走った眼をやった後、ため息を何度もつきながら、日馬富士は言った。
「一生懸命やった結果ですから。今場所はいい経験になりました。横綱土俵入りが終わった後の、集中力のもっていき方やそのタイミングなど、来場所に向けてすべてが勉強になった。心と体をもっと鍛えて頑張ります」
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photograph by KYODO