聖域とされていたはずの賞金に削減の手が入れられたことがその象徴。産業としての競馬には明らかな斜陽が見え始めていると言われて久しいが、今年のセレクトセール(7月9~10日。苫小牧市・ノーザンホースパーク特設会場)は、意外なほどの活況に沸いた。
不景気風を吹き飛ばす、次元が違うオーラを輝かせたのは、やはりディープインパクトだった。初日の1歳市場には13頭が上場されて、すべてがリザーブ価格(上場者があらかじめ市場に申告する義務がある希望最低価格。それ以下の値段だった場合に主取りとなる)の数倍の高値で落札される大人気を博したのだ。
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photograph by Yuji Takahashi