#804

記事を
ブックマークする

体操団体総合の悲願を託された 加藤凌平の武器。 ~「ゆか」のスペシャリストとして~

2012/05/28
父の果たせなかった五輪出場を決めた加藤。母も元選手、弟も現役選手という体操一家。

 初々しさを感じさせる表情で、18歳の新星は、代表に選ばれた感想をこう語った。

「実感がなくて、夢のようです」

 体操男子のロンドン五輪代表、加藤凌平だ。オリンピックでの日本男子の鍵を握ることになる存在でもある。加藤の選出には、日本体操界の4年越しの悲願が託されている。

 男子体操は、すでに内定していた内村航平を除く4名を、4月の全日本選手権、5月のNHK杯の結果で選考した。両大会の総合得点上位5名を選んだ女子に対し、男子は個人総合トップの選手、ゆか、鉄棒でそれぞれトップだった選手など複雑な選考方法を採った。団体総合で金メダルを獲得するためである。

特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Asami Enomoto

0

0

0

前記事 次記事