インディアナ・ペイサーズのヘッドコーチ、フランク・ボーグルの父は、去年7月に38歳で正式にNBAヘッドコーチになった息子のことを「フォレスト・ガンプのようだ」と喩える。その心は、「いいタイミングで、いい場所にいたから」。ガンプ風に言えば、“奇跡は毎日起こった”というわけだ。
確かに、ボーグルの経歴には巡りあわせと奇跡がちりばめられている。大学4年次に、将来プロコーチになりたいと志し、無名校から強豪ケンタッキー大に編入。当時の同大ヘッドコーチ、リック・ピティーノとアシスタントコーチ、ジム・オブライエンのもとで、二軍選手としてプレーしながらビデオ・コーディネイターの仕事を身につけた。数年の経験を積んだ頃にピティーノがセルティックスのヘッドコーチになり、ボーグルも活動の場をNBAに移した。その後オブライエンがシクサーズ、ペイサーズのヘッドコーチになると、その度にアシスタントコーチとしてチャンスを与えられた。
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