今年のFA市場の主役はソフトバンクである。7年ぶりにパ・リーグを制しながら、日本シリーズ進出に失敗したことが補強に動く要因だろう。王貞治会長が主導し着々と選手を獲得している。
まずはFAの手を上げた西武の細川亨。強肩はお墨付きだし、ここ数年、杉内俊哉、和田毅らが手痛い一発を喰らっている強打者だ。今季は1割9分1厘、8本塁打と低迷したがソフトバンクサイドとすれば、長打力は魅力。4年契約で2億5千万円から8億円という、成績に応じて支払われる額が変動する契約を交わした。
もう一枠は地元、九州・大分県出身の内川聖一。第2回WBCで、王会長の目の前で見せたスライディングキャッチ、右方向へのチームバッティングの素晴らしさは実証済み。今季は3年連続で3割をマークし、3年連続最下位チームの中でひとり気を吐いた。内川も4年契約総額12億円で契約間近と聞く。この他にも多村仁志が4年契約総額8億円、さらにソフトバンク戦で4割5厘、9本塁打をマークしたオリックスの主砲、カブレラも2年8億円で狙っているという。
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photograph by NIKKAN SPORTS