今年のポストシーズンは、地区シリーズからワールドシリーズまで、例年になく誤審の多さが目立った。リーグ優勝決定シリーズ、ヤンキース対エンゼルスの第4戦では三塁塁審が2つのミスを犯す始末。特に5回1死二、三塁での誤審は致命的だった。ヤンキース・スウィッシャーのピッチャーゴロから挟殺プレーに。三塁走者を追いかけた捕手は、ベースについていなかった二塁走者と三塁走者の双方に明らかにタッチしたものの、アウトになったのは三塁走者のみ。この判定には、全米メディアが「史上最悪のコール」と糾弾する騒ぎになった。
“聖域”にあぐらをかくMLBのベテラン審判。
相次ぐ誤審の善後策として、MLBはワールドシリーズで慣例化していた若手審判の起用を回避し、同シリーズの経験があるベテランのみで臨むことを決断。それでもヤンキース対フィリーズの第2戦で、またしても明らかな誤審が2つも発生してしまった。あまりに多発する誤審に、フィリーズのビクトリーノは「人間のやることだから間違いはある。だけど、いったい何回やれば気が済むの?」とすっかり呆れ顔だった。
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photograph by Yukihito Taguchi