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「桜井麻衣は死なない」“方向性の違い”でマリーゴールド退団も、語っていた感謝「その言葉に救われて…」退団発表前にカメラマンが感じていた“異変”
text by

原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2026/10/31 17:02
マリーゴールドでのラストマッチを終えた“貴婦人”桜井麻衣は安堵のような笑みを浮かべた。リングに帰ってくるのはいつになるだろうか。10月24日、両国国技館
「ちょっと旅してきます」心と体のメンテナンスへ
自分の体を考えた時、ストレスから解放されることが「退団」を選択した第一の理由だ。桜井はマリーゴールドの花園から旅立った。
最初は貴婦人らしく“心を癒す旅”に大好きなパリも考えたが、今、パリの街は激しいデモで荒れていて平穏な環境にない。
桜井は「ちょっと旅してきます」と言った。好きな海を見てのんびりして心を整えること。もちろん、体のメンテナンスもしたい。
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どこに行くのかは聞かなかった。
今頃、桜井は潮騒が聞こえるどこかで海を見つめているのだろう。青い空に白い雲が流れている。のんびりとただボーッとして海を眺める。心が安らぐ。夕暮れが訪れて、哀愁と満天の星空。やがて安眠の時が訪れる。そして、また、日が昇り、朝がやってくる。
マリーゴールドでの2年半、桜井は常に危機感を持って過ごしてきた。目標としていたシングルのベルトはユナイテッド・ナショナル王座で達成できた。ワールド王座にはあと一歩のところで届かなかったが、「マリーゴールドでやり残したことはない」ときっぱりと言う。ただ、プロレスラーとしては「やりたいことはある。だから、もう少しプロレスを続けたい」という気持ちを桜井は強く持っている。
「やめるっていう選択肢はないの?」とあえて聞いてみると「引退させたいんですか?」とちょっと怒られた。
ただ、36歳の桜井がこの後どれだけプロレスを続けるのかは、時間との戦いになる。桜井もそれは十分意識はしているので、もしかしたら、1年か長くても2年くらいにリミットを設けているのかもしれない。
何カ月かの休息から桜井がリングに戻ってきた時、どういう形で桜井がリングに上がるのかは何も決まっていないが、期待感がある。
なぜなら、桜井は面白いからだ。
最初に桜井と話したころはつかみどころがなかったけれど、マリーゴールドにやって来た桜井は「違う存在」に変身していった。何カ月かごとに脱皮を繰り返しているようだった。
とりとめのない話もしたが、話を聞くたびに「桜井、面白いな」と私は感じるようになっていた。


