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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
岡本和真が証明した「93億円の価値」メジャー1年目は33本塁打、92打点…データが物語る「ハイスピードボールへの対応力」「得意な守備で大苦戦」その理由
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph byYuki Yamada
posted2026/10/31 17:00
メジャー1年目で大きな手応えを得た岡本
球種別でも、フォーシームに対して打率.278、長打率.563。シンカーやカットボールなども含む球速別の集計に加え、直球を長打に変える力が数字に表れている。初めてのシーズンから、岡本は速い球を得点源にできた。日本球界はメジャーに比べ平均球速が遅いため、高速化への対応は歴代の日本打者たちに共通した課題だった。岡本はその壁を軽々と乗り越えてみせた。
得意な守備で20失策…意外な課題
一方、守備では改善点も残った。三塁では143試合、スタメンでは139試合を任された。さらに一塁でも14試合に出場。巨人時代には2021、2022年に三塁手部門、2024年に一塁手部門で計3度のゴールデングラブ賞を受賞した。しかし、今季は三塁手としてはメジャーワーストタイの20失策。守備率.935も、三塁で108試合以上出場した16人中最下位だった。
平均的な守備と比べてアウトをどれだけ増減させたかを示すOAAも、三塁ではマイナス2。ホームのロジャース・センターは開閉式のドーム球場で人工芝だが、多くの球場は屋外球場で天然芝と土の内野だ。強く、速い打球に対応するため深くした守備位置からの送球エラーは11個で失策の55%を占めた。
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「打ち取った当たりをしっかりアウトにしたいとずっと思っている。しっかり練習をしていきたい」と岡本は口にする。
堅実な守備を心がけたが、失策が増えたことは意外な課題といえるだろう。日本時代の守備力を発揮できれば、今季からの改善は可能なはずだ。
初めてのシーズンを通して打席に立ち、日本で磨いた長打力をメジャーでも示した。ただ、33本塁打の隣には打率.232、183三振という数字も並ぶ。長打力を発揮した一方、三振率は日本時代から大きく上昇した。打席に占める三振の割合は、巨人時代の2024年が15.9%(611打席で97三振)、昨季が11.3%(293打席で33三振)。メジャー1年目の今季は636打席で183三振を喫し、28.8%に上がった。
なぜこれほど三振を喫したのか。長打力を発揮した打撃には、2年目に持ち越す課題もある。 〈つづく〉

