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「観客席に『おぉ~』とどよめき」出雲駅伝7位でも密かに自信を高めた“あの名門大”…「誰? みたいな選手が強敵と同等に走れた」駒大の収穫とは
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佐藤俊Shun Sato
photograph byYuki Suenaga
posted2026/10/16 11:02
出雲駅伝、駒澤大の1区・鈴木(1年)がトップで上岡(2年)に襷を渡す。予想外の健闘に、出雲ドームではどよめきが起きた
上岡? 誰? みたいな感じだったと思うけれど……
「最初は2区、上岡? 誰? みたいな感じだったと思うんです。上岡は、5000m13分53秒ですが、本田(桜二郎・早稲田大1年)君をはじめ、岡田(開成・中央大3年)君や吉岡(大翔・順大4年)君とか、とんでもない面子と同等の走りをしてくれた。『俺も13分10秒台出るかな』と思っているかもしれない(笑)。それは言い過ぎですが、そのくらいの自信はついたと思います」
上岡は、高校時代には1500mを軸にしたスピードランナーだったが、2年になって長距離を走らせると、どんどん力がついていった。夏からここ3カ月間、Aチームで練習をほぼパーフェクトにこなした中での2区起用だった。
上級生の走りも良かった。
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後半区間の4区・小山翔也(4年)は区間4位でまとめたが、アンカーの桑田駿介(3年)が7位から上位を狙えるポジションを維持できたのは、小山の走りがあったからこそだ。ここで崩れていたら、今回の青学大のように二桁順位に落ちていった可能性もゼロではない。
ただ懸念は、6区を駆けたエース桑田だ。
桑田は、かつてのエース格、鈴木芽吹や篠原倖太朗がアンカーで残した結果と比較すると物足りなかった。襷を受けると順大、帝京大、日大と5位グループを形成し、前を引っ張った。だが、ラストで順大、帝京大についていけず、中央大にも抜かれた。
「桑田は……まぁ引っ張るのはいいんですよ。でも、ずっと引っ張るんじゃなくて、1回下がって様子を見てからもう1回前に行くとか、山本(悠・順大3年)君のようなうまさがない。一辺倒じゃ勝てないですよ」
藤田監督は、硬い表情で、そう言った。
「本当にもったいないレース」
その桑田は、悔しさを噛み締めていた。
「前で引っ張った時、うしろに付かれたのはイヤでしたが、どこかで離れてくれると思っていたんです。でも、自分のペースが上がらなくて……。せっかく、鈴木と上岡が頑張って、その後も粘った駅伝が出来て、最後も4位まで上げられるなか、ラスト1kmで順大、帝京、中央に抜かれてしまった。スパートに対応できなくて、自分の弱いところが出てしまい、本当にもったいないレースをしてしまいました」
桑田と駅伝といえば、彼が1年時の第56回全日本大学駅伝が思い出される。

