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「観客席に『おぉ~』とどよめき」出雲駅伝7位でも密かに自信を高めた“あの名門大”…「誰? みたいな選手が強敵と同等に走れた」駒大の収穫とは
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佐藤俊Shun Sato
photograph byYuki Suenaga
posted2026/10/16 11:02
出雲駅伝、駒澤大の1区・鈴木(1年)がトップで上岡(2年)に襷を渡す。予想外の健闘に、出雲ドームではどよめきが起きた
1区の島子公佑が14位と出遅れ、2区の桑田に期待がかかったが区間17位で大ブレーキとなり、レース後は涙にくれた。その際、「区間賞を獲れ」と、篠原倖太朗が7区区間賞でもらったトロフィーを桑田に渡した。桑田はそのトロフィーを今も持っている。
「駅伝になるとなかなかうまくいかないことが多いんですが、全日本では区間賞を獲って、篠原さんにトロフィーを返さないと。どの区間になるか分からないですが、とにかくチャレンジして、出雲の分もしっかり走りたいと思います」
出雲では唯一の誤算となった桑田だが、全日本でハーフのタイム(60分13秒)どおりの力を発揮し、今回は腰痛で外れた谷中が戻ってくれば、2本の柱が成り立つ。駒澤大は、この2本が立ってこそ、目標順位への視界が晴れてくる。
奮起が待たれる上級生
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ただ、今後を戦う上で気になるのが主将の村上響ら4年生だ。
植阪と小山は出雲に出走したが、村上はやっと調子が上がってきた段階だという。安原海晴は出雲で5区出走予定だったが、当日変更で1年の池谷と交代した。本来なら主力になりえる力を持つ安原だが、もうひとつ突き抜けられない。出雲駅伝の終了後、出雲市陸協記録会の5000mに出場したが、14分18秒16で5位だった。
「この成績じゃ、出雲のメンバーが正解だなってなってしまう。俺を外したのは間違いだったとこのレースで証明してほしかったんですけど、これじゃダメですね」
藤田監督は、厳しい表情でそう言った。
出雲では大きな収穫を得たが、経験をより実のあるものにするために、全日本では順位も重要になる。
「今季は、昨年みたいに全部優勝とは言えないですが、全日本は出雲と同じ目標で3番以内には入らないと。そこを目指して、また『おぉー』という風を起こしたいですね」
鈴木、上岡、植阪の走りに加え、こうした細かく小さな驚きや成功の積み重ねが、チームの根幹を強くしていく。
藤田監督の新たなチーム作りは、出雲からさらに進んでいきそうだ。

