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スターダムのリングに血の雨が…鈴季すずと刀羅ナツコ“狂気の名勝負”を撮った「お前とじゃねえとできねえよ」“はりきりチャンピオン”の危険な魅力
posted2026/09/21 17:12
“はりきりチャンピオン”鈴季すず。刀羅ナツコとの流血戦を制して赤いベルトを防衛した。9月12日、横浜武道館
text by

原悦生Essei Hara
photograph by
Essei Hara
鈴季すずの持つワールド・オブ・スターダム王座(赤いベルト)に刀羅ナツコが挑戦したタイトル戦は、異例だが反則裁定なしの“ノーDQマッチ”として行われた。凶器の持ち込みが許され、場外カウントもなしということでリングの内外が何でもありの無法地帯と化した。
リングに血の雨が…狂気に彩られた赤いベルト戦
9月12日、横浜武道館。
悪の軍団H.A.T.E.の頭脳、刀羅は90キロ、“はりきりチャンピオン”を名乗る鈴季は75キロとコールされたが、実際にはもっとあるようにも見える。
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コーナーには事前にイスが積み上げられて、刀羅は有刺鉄線バットを持ち込んでいた。鈴季は入場から赤いベルトを掲げて張り切っている。
流血が必至であることは誰でも容易に想像できた。
イスを手にした殴り合いに始まったひとつの決闘は、場外に移り、観客の雨傘、有刺鉄線バット、テーブル、そしてステイプラーへと続いていく。
血の雨が降り、肉弾戦が繰り広げられた。
刀羅のセントーンやテーブルが折れるダイブには重みがあった。
鈴季は「はりきり」と書かれた紙を、ステイプラーの針で刀羅の上腕に突き刺した。これは痛さが伝わってくる。そればかりか自分の腕にもそれと同様に針を突き刺すように刀羅に要求した。刀羅ですら一瞬戸惑った。
それは「紅の狂乱娘」がお披露目する、普段のスターダムのリングとは異質の、まさに狂気に彩られた世界だった。
「デスマッチ女」「トンパチ・クイーン」とも呼ばれ、暇さえあればデスマッチの動画を見続けてきた鈴季はついに、スターダムのトップに君臨している。
6月20日に玖麗さやかから赤いベルトを奪取して、その10日後には元王者の林下詩美の挑戦を退けて初防衛。これが2度目の防衛戦だった。
「女子プロレスの顔、いやプロレス界の顔になる」と3年前から鈴季は自信たっぷりだったが、その言葉は現実味が増してきている。



