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スターダムのリングに血の雨が…鈴季すずと刀羅ナツコ“狂気の名勝負”を撮った「お前とじゃねえとできねえよ」“はりきりチャンピオン”の危険な魅力
text by

原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2026/09/21 17:12
“はりきりチャンピオン”鈴季すず。刀羅ナツコとの流血戦を制して赤いベルトを防衛した。9月12日、横浜武道館
「こんな戦い、お前とじゃねえとできねえよ」
鈴季は流血した顔に笑みを浮かべる。妹のように鈴季をかわいがっていたジュリアもきっと目を細めているだろう。
フランケンシュタイナー、ブレーンバスター。スプラッシュ、青い毒霧。アイテムには大きなラダーも登場する。高所からのブレーンバスター。イスで頭を打ち抜く。ジャーマンスープレックス、イスを投げつけ、大きく抱え上げてデスバレーボムを見舞う。
チェーンでのラリアット。意地と意地のぶつかり合い。さらなるラリアットの応酬。鈴季は逆転の持ち技テキーラショットを繰り出す。ジャーマンスープレックスを2発、とどめは並べたパイプイスへのジャーマンスープレックスだった。それはノーDQマッチらしいフィニッシュになった。
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22分52秒。決着がついた。
「ナツコ、こんな戦い、お前とじゃねえとできねえよ。刀羅ナツコと鈴季すずが試合するなら、こういう試合になると、みんな思っていただろうけれど。赤いベルト、ワールドのタイトルマッチでこんなにハチャメチャするヤツって、後にも先にもウチらしかいねえよ」(鈴季)
「悔しい。何が悔しかったか。負けたのに楽しかった。ノーDQマッチ、私、常連なんだけれど、お前との試合が一番楽しい」(刀羅)
「告白してくれてありがとう。お前がヒールだからって関係ねえ。私はお前の素直な恋心、受け止めます。こちらこそよろしくお願いします」と鈴季は刀羅に右手を差し出した。
その手を刀羅が握り、鈴季が驚きの表情で抱きついた。それを刀羅が突き飛ばすように離れてリングを降りていった。
「最高に楽しかった。それが一番悔しいよ」
試合後、鈴季が言った。
「ヤバイ、幸せかも。こんなことになるって思ってなかったから。赤いベルトも人気だけど、鈴季すずも人気だな。今日見て楽しかったか? 張り切って試合見てたか? これが鈴季すずが描くワールド・オブ・スターダム王者の時代だよ。お前ら全員、張り切ってついてこいよ。“はりきり王者”が2度目の防衛。刀羅ナツコとの戦いということで、張り切り過ぎちゃいました。“はりきり王者”は張り切り過ぎた。刀羅ナツコってさ、鈴季すずのこと好きなんだよね。今日、両思いになった。好きなんだよね。毎日ナツコのこと考えて、ナツコが夢に出てきちゃうかも」



