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残酷パウンド連打の朝倉未来が「ずっとリスペクトしてる」青木真也43歳への本音…“水と油”はなぜ噛み合った? 現地で記者がポツリ「いい試合だった…」

posted2026/09/16 11:03

 
残酷パウンド連打の朝倉未来が「ずっとリスペクトしてる」青木真也43歳への本音…“水と油”はなぜ噛み合った? 現地で記者がポツリ「いい試合だった…」<Number Web> photograph by RIZIN FF Susumu Nagao

試合後、青木真也と笑顔で言葉をかわす朝倉未来。日本のMMA史に刻まれる、短くも濃密な一戦となった

text by

布施鋼治

布施鋼治Koji Fuse

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RIZIN FF Susumu Nagao

 夢から覚めた気分になった。

 スッキリしたような、スッキリしていないような。この感覚はどう表現していいものか。残像として残ったのは「対戦相手のスタミナを削っていく」といったレベルではなく、一発一発倒すレベルのダメージを与えていた勝者の残酷なパウンドだった。

 9月10日の京セラドーム大阪、『超RIZIN.5』のセミファイナルで行われた朝倉未来vs.青木真也が終わったときの正直な感想だ。

あの青木真也が、かつての“桜庭和志の立場”に

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 この一戦が正式に発表されたとき、筆者の気持ちは揺れ動いた。見たいような、見たくないような。包み隠さずいうと、後者の気持ちの方が強かったように思う。

 その気持ちは11年前の12月29日、RIZIN旗揚げ戦で組まれた桜庭和志と青木の一戦を見たときに感じたものと重なり合った。

 当時、桜庭は46歳で、青木は32歳。日本を代表する新旧グラップラーの対決として話題を呼んだが、桜庭も寄る年波には勝てず青木にTKO負けを喫した。結果的に桜庭はこの一戦がMMAでのラストファイトとなっている(本人はまだ進退について言及していない)。一方、青木も桜庭戦以降、今回の朝倉戦までRIZINに上がる機会はなかった。

 そもそもRIZIN旗揚げ戦はPRIDE以降の日本の格闘技界の現在・過去・未来をつなぐようなカードがあまた組まれていた。その中でも桜庭vs.青木は新旧交代を問う意味において、非常に意義のあるマッチメイクだった。しかし、時の流れは残酷だ。観客はどうしてもホイス・グレイシーを破った2000年頃のイメージで桜庭を見てしまうが、15年という時代の移り変わりはそれを許さなかった。

 それから11年、青木は43歳になっていた。対する朝倉は34歳。奇しくも、桜庭と闘ったときの青木と近い年齢ではないか。同時に青木はかつての桜庭と似た立場になっていた。

 青木と桜庭にはグラップラーという共通項があったが、朝倉と青木はまさに水と油。ファイトスタイルから生き方まで何もかもが違う。あえて共通項を探すのであれば、ふたりともMMA以外に自分を表現する舞台を持ち、他者におもねることをせず、オンリーワンの生きざまを貫いている、ということか。

【次ページ】 決着まで2分39秒…それでも「激闘」だった理由

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