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残酷パウンド連打の朝倉未来が「ずっとリスペクトしてる」青木真也43歳への本音…“水と油”はなぜ噛み合った? 現地で記者がポツリ「いい試合だった…」
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布施鋼治Koji Fuse
photograph byRIZIN FF Susumu Nagao
posted2026/09/16 11:03
試合後、青木真也と笑顔で言葉をかわす朝倉未来。日本のMMA史に刻まれる、短くも濃密な一戦となった
かつて柔道で一時代を築いた木村政彦は「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」といわれていた。木村とは時代がまったく違うにせよ、似たようなフレーズは朝倉と青木にも当てはまるのではないか。青木は青木、朝倉は朝倉。それぞれ独自の価値観を体現しながらキャリアを重ねている。
決着まで2分39秒…それでも「激闘」だった理由
俯瞰して見るならば、この一騎討ちはRIZINのタイトルマッチでも挑戦者決定戦でも何でもない。どちらが勝者になったとしても、話題性やファイトマネー以上のご褒美が提示されているわけではない。それでも日本MMAの歴史をつむぐという観点からみれば、この一戦には大きな意味があるように思えてならなかった。
最初に仕掛けたのは青木の方だった。グローブタッチをするタイミングで間合いを詰め朝倉に一気にコンタクト。引き込むようにしてグラウンドへと誘い三角絞めを狙う。
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デジャブ。桜庭と闘ったときも青木はいきなり組みついて引き込んでいたではないか。桜庭はそのまま青木にグラウンドでのコントロールを許したが、朝倉は同じ轍を踏まなかった。全て想定内の攻防だったのか、冷静に立ち上がって青木の仕掛けを切る。
それでも青木はすぐさま再度タックルを仕掛けた。立ったままの姿勢でバックを奪うと、自分の庭であるグラウンドに持ち込み、4の字フックから首や腕を狙っていく。しかし、ここでも朝倉は冷静に青木の仕掛けた腕十字をふりほどき、強烈なパウンドの連打を浴びせレフェリーストップを呼び込んだ。
ファンの感情に訴えかける“煽りV”のあとに花道に登場した時点で、青木は京セラドーム大阪の主役になっていた。覚悟と狂気を滲ませた面持ちでウルフルズの「バカサバイバー」を口ずさみ、観客や視聴者を自分の世界へと引きずり込む。対照的に朝倉は最後までポーカーフェイスを貫き、最後はキッチリと得意なフィールドで難敵を料理してみせた。
最初から最後まで青木真也は青木真也であり、朝倉未来は朝倉未来であった。2分39秒と結果的に短時間の勝負となったが、終始緊張感を帯びていたという意味では激闘だったといえる。


