- #1
- #2
サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「場内からどよめきが…」アストンビラ移籍の鈴木彩艶…現地ファンも驚いた“衝撃のキック”とは? 関係者が絶賛した「意外な技術」の中身
text by

田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byJIJI PRESS
posted2026/09/15 17:56
アストンビラに移籍後、活躍を見せている鈴木彩艶。試合で見せた「あるキック」にはどよめきがおこる場面も
前半9分、自陣から右サイドへ送った高く速いボールは、伸びすぎるかと思われた。ところが急に勢いを落とし、敵陣PAの外側へ落下。バックスピンがかかっていたように見え、その予想外の軌道に場内からどよめきが起きた。
現地で見ていた限り、この日、強風はなかった。現地の気象情報でも、ボールを押し戻すような向かい風はなく、むしろ斜め後方からの緩やかな追い風だった。
もっとも、好意的な評価を寄せる記者も鈴木のすべてを見極めたと考えているわけではない。『ジ・アスレティック』のジェイコブ・タンズウェル記者は、試合前、セービングについてこう話していた。
ADVERTISEMENT
「実際のところ、まだそれほど試されていない。ここまで、セーブを求められる場面があまりなかったからね。アーセナル戦のCKで、ファウルを取ってもらえた場面は、少し幸運だった。違う結果、つまり失点になっていた可能性もある。ただ、ここまではとても落ち着いて対応している。これから数試合でもう少し試されるかもしれない」
タンズウェル記者は、鈴木を以前から見ていた。
「鈴木が優れたGKだということは知っていた。クラブも2年前から動向を追っていた。ただ、足元がこれほど上手いとは知らなかった。左足も右足も正確で、利き足がどちらかわからないほどさ。(監督のウナイ・)エメリは、そこをとても気に入っている」
彩艶は高評価も…不調が続くアストンビラ
昨季のビラはプレミアリーグ4位に入り、欧州リーグでも優勝した。しかし、今夏はマルティネスを含む主力が相次いで退団。多くの新加入選手を迎え、エメリ監督はチームをつくり直している。
クラブの再建が容易に進んでいないことは、フォレスト戦の守備にも現れていた。
後半は押し込まれ、クロスに合わせる相手をフリーにする場面が続いた。同点に追いついた後には、交代枠を使い切った状態でイアン・マートセンが負傷。終盤は10人になったが、守備の乱れはそれ以前から起きていた。
鈴木は難しい対応を迫られながらも、ヘディングシュートを2本続けて防いだ。その奮闘も及ばず、最後はゴール前でフリーになった相手に決勝点を許した。

