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「脇役なんていない」男子バレー“最短ロス五輪切符”の舞台ウラ…富田将馬、大塚達宣ら“最強のリザーブ”が明かした「勝つために何でもやる」と決めた日
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田中夕子Yuko Tanaka
photograph byJVA/AFLO SPORT
posted2026/09/14 17:40
ロス五輪出場権を獲得したバレーボール男子日本代表。富田将馬(中央)らリザーブメンバーの存在も光った
「大会が始まってすぐ、ミーティングの場で(ロラン・)ティリさんから言われたんです。『この大会は、結果を求めないといけない大会だから、スタートから出た選手に責任を果たしてほしいから起用し続けている。君たちのプレーが悪いとか、信頼していないということでは一切ないから』って。その言葉がなかったら、何で俺たちを出してくれないんだろう、と強く思っていたかもしれない。でも、ティリさんがそう言ってくれたおかげでティリさんの考えや思いもわかったし、不安材料がなくなった。だから僕だけじゃなく、みんながスッキリした気持ちでプレーできているんだと思います」
だからこそ、限られた出番でも「これだけできるぞ」とアピールできる。大塚が準々決勝のインド戦の最後に決めたスパイクは、まさにそんな思いが集約した1本だった。
「オミさん(セッター深津)には、ゆったりした高いトスを上げてもらう。それだけで僕に選択肢ができるし、パナソニック(現・大阪ブルテオン)の頃からずっとそうやってきたので、トスに対して特別要求することもないし、託してもらえる以上は、自分のスキルで何とかしたい。どんな状況で入っても、(セッターから)気楽に上げられるし決めてくれる、と思われるような存在でありたいので、試合でも練習通りに決められてよかったです」
落選した甲斐優斗への思い
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富田は別の感情も抱いて戦っていた。アジア選手権直前のメンバーから漏れた甲斐優斗への思いだ。
「甲斐の気持ちは僕には一番よくわかる。外れて、すごく悔しかったと思うし、それで結果が出ないと余計に悔しい。僕も去年の世界選手権で負けた時は、本当に悔しかったので……。チームとして勝つことはもちろんですけど、甲斐のためにも勝ちたい、と思ってこの大会に臨みました」
富田は昨年の世界選手権直前で14名の最終メンバーから落選した。その前年、パリ五輪では12名に入れず、13番目のリザーブメンバーとして本大会に同行。あと1点が取れず、まさかの敗戦を目の当たりにした。あの時はコートに立つことはできなかったが、でも今は、自分の力で勝利を手繰り寄せることができる場所にいる。
「日本代表が強いのはとても誇りに思いますし、その中に自分がいることも嬉しい。でもだからこそ、ここはロサンゼルスを決めるための戦いなので、エゴは出さず、チームが勝てばいいし、そのために何でもやる。勝って証明したいです」


