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「息子の野球に26万円」「遠征バス免許も自費で取得」平日は仕事、土日は高校野球に捧げた…ある公立野球部の親に聞く「正直大変ですか?」意外な本音
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樫本ゆきYuki Kashimoto
photograph byYuki Kashimoto
posted2026/09/13 11:01
今夏引退した水戸三・大高侑一とその父。球場駐車場までの田んぼ道を歩く
息子の推し活…自費で26万円、バス免許も取得
「創立100年の水戸三高で、初めての消防士になります」
引退後のミーティング。次の目標を語ったのは、3年生の大高侑一だ。その父親であり、普段は会社の管理職として働く正一さんは、息子のあまりに頼もしい決意の言葉に、ぽろぽろと大粒の涙を流した。
正一さんの家計簿には、最初の年に買い揃えた野球道具一式(10万円に満たない額)や、部費の支払いなど、出費の記録が正確に残されている。これらは、一般的な強豪私学に比べれば驚くほど少ないものだ。
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しかし、彼の家計簿には、部から請求されたわけでも、義務として強制されたわけでもない、もう一つの「支出」がびっしりと刻まれていた。1本98円の手作り応援用うちわを1000本発注し、チームカラーののぼり旗を何本も制作。そのほか、善意で人に贈った帽子代、0期から続く引退した3年生への記念品代、不定期な補食の差し入れ代……など、かかった金額は3年間で26万6400円。「奥さんにバレても大丈夫」と公言する堂々の「推し活代」だ。
「柴田先生からは、自腹を切らせて本当に申し訳ないと何度も謝られたんだけどね。でも、俺からすればこれは全部、自分の娯楽費なんだよ。家計から出しているんじゃない、自分の楽しみに使っているお金。一丁前に、どこに出しても恥ずかしくない、まとまりのある高校野球を子どもたちにやらせてあげたかったからさ」
その極めつきが、マイクロバスの運転免許取得だった。
「いつか遠征でバスの運転が必要になるかもしれない」。そう考えた正一さんは、息子が入学してすぐに自費8万円を投じて教習所へ通い、大人数が乗れるマイクロバスの運転免許を取得した。みずからがハンドルを握り、選手たちを遠征先へと送り届けるためである。
「『バスの運転手』は子どもの頃の私の夢なんです。それもあってね。1年春から3年夏まで、水戸三を応援した815日間は本当に楽しかった。私も、人生で一番の青春を満喫させてもらいました」
野球部親からは次々に本音が聞こえてきて…。「バスケに比べて野球は高い」「部活より塾にお金を…」の声も。内容はつづきへ。
〈つづく〉



