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「W杯は最高の広告になった」ハーランドらで稼いだ“3.3億ユーロ”の衝撃…ドルトムントGMが明かす超絶スカウト術「名もない10代をどう見つけるか」 

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木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

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posted2026/09/04 11:05

「W杯は最高の広告になった」ハーランドらで稼いだ“3.3億ユーロ”の衝撃…ドルトムントGMが明かす超絶スカウト術「名もない10代をどう見つけるか」<Number Web> photograph by Getty Images

北中米W杯で一躍、時の人となったノルウェーのアーリング・ハーランド。ドルトムントでの活躍がステップアップにつながった

「移籍で得た資金を投資する」方法論

 国際的なスターになる前にアプローチし、ハーランドはオーストリア1部のザルツブルクから、ベリンガムはイングランド2部のバーミンガムから獲得した。今年7月に19歳の山本天翔をガンバ大阪からレンタルで獲得したのもその一例だ。

「誰もが知るようにプレミアリーグが資金力を増しています。昨夏、プレミアリーグ勢が移籍金に30億ユーロを投じたのに対し、ブンデスリーガ勢はわずか8億ユーロでした。私たちは独自の方法論を構築しなければなりません。

 そのために移籍で得た資金をクラブのインフラ、教育、スタッフの充実に投資し、何より若い選手を見つけるためのスカウティングに使います。ハーランド、ベリンガム、デンベレ、またジェイドン・サンチョもドルトムントに来る前は国際的に知られている選手ではありませんでした。私たちのモデルをコピーするクラブが増えているので、早期発掘の競争は熾烈になっています。他に先駆けてタレントを見つけなければなりません」

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 この育成モデルの次の成功例になろうとしているのが、ジュード・ベリンガムの弟、20歳のジョーブ・ベリンガムだ。

 2025年6月、ジョーブ・ベリンガムはイングランド2部のサンダーランドから移籍金3000万ユーロでドルトムントに加入した。昨季はブンデスリーガで32試合に出場し(先発20試合)、今季はボランチとして完全なレギュラーになっている。

「ジョーブは20歳にしてヨーロッパで注目の6番(ボランチ)になっています。私の夢は、いつかジュードとジョーブが兄弟で一緒にイングランド代表のピッチに立つことです」

 とはいえ、当然ながらドルトムントは若手だけに投資するわけではない。若手の成長にはベテランの存在が不可欠だからだ。

「私たちはもうひとつ大事な方針があります。それは経験豊富でレジリエンス(困難に対する回復力)とリーダーシップを持つ選手を獲得することです。

 経験豊富な選手がいると、若手は彼らの肩によりかかってのびのびプレーすることができます。今のドルトムントで言えば、グレゴール・コーベル、ニコ・シュロッターベック、バルデマール・アントン、セール・ギラシといった選手です」

【次ページ】 ドイツ代表首脳陣も“ドルトムントOB”に

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