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「マジで他にいないんだ」「まだフィジカル弱いけど」19歳日本人MFにすがる“堕ちた名門”ファン…スペイン移籍・佐藤龍之介への期待を現地で撮って聞いた
posted2026/09/02 17:09
19歳にして日本代表でプレー経験がある佐藤龍之介は、今夏スペイン移籍を果たした。苦境の名門バレンシアを救えるか
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中島大介Daisuke Nakashima
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Daisuke Nakashima
ラ・リーガ第1節、バレンシアCF対レアル・ベティスの撮影取材のため、スペイン東部に位置する地中海沿岸都市のバレンシアへ向かった。
バレンシアオレンジやパエージャなどで有名なスペイン第3の都市をホームとするバレンシアCFには、この夏FC東京から19歳の佐藤龍之介が加入している。この日本人アタッカーが、Jクラブから直接リーガ1部クラブへの移籍を決断した事実には驚きを感じた――。
スペイン屈指の名門が…確執、低迷のサイクル
なぜならラ・リーガには外国人枠(EU圏外枠は3人)があり、歴史的に見て日本人選手が活躍するのは至難の業だったから。スペイン全土に名を馳せたのは、エイバル時代の乾貴士や現レアル・ソシエダ所属の久保建英に限られる。
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少年期をバルサの下部組織で過ごした久保が18歳でマジョルカに加入した例があるとはいえ、この19歳でのバレンシアへの加入は異例と言える。
北中米W杯最終メンバーに選ばれることはなかったが、18歳ですでに日本代表デビューを済ませており、ロサンゼルス五輪を目指す世代別日本代表では10番も背負っている。日本国内では常に将来を嘱望されてきた選手の1人だが、ここでは〈アジアから来た一人の若者〉という括りからのスタートとなる。
バレンシアは、1度だけ2部への降格を経験しているが1シーズンで復帰し、創設以来のほとんどを1部に所属する名門である。ただ近年は、残留争いに巻き込まれることも多く、短くない低迷期を過ごしている。
特に2014年にシンガポール人の富豪ピーター・リムが会長になって以降は、クラブとファンの確執が根深い問題となっている。CL常連でもあった黄金期を知るファンたちの要求は高く、不甲斐ないチームには容赦なくブーイングが浴びせられ、会長の退任を求める罵声が飛ぶのも毎度のこととなっている。
そんな中で、佐藤は初の海外挑戦に臨む若者として大切に育てられるのではなく、貴重な外国人枠を埋める助っ人選手としての働きを求められることになる。自身の出来だけでなく、チームの不調をも一身に背負う状況すらあるかもしれない。外国人枠3というのはそれほどに重い枷となるが、もちろん本人も分かった上での挑戦だろう。
灼熱のメスタージャ、サポーターは龍之介に熱視線
試合当日の8月25日、バレンシアは茹だるような暑さに包まれていた。


