バレーボールPRESSBACK NUMBER
「もっと(石川)真佑を助けられるように」25歳鴫原ひなたが刺激を受ける“同い年のキャプテン”…女子バレー五輪メダルのカギを握る“層の厚み”
text by

田中夕子Yuko Tanaka
photograph byJVA/AFLO SPORT
posted2026/08/28 17:25
今季初めて日本代表に選出された鴫原ひなた(25歳)。同い年の石川真佑への思いを明かした
存在感を示したのは鴫原だけではない。韓国戦の第2セット中盤にリリーフサーバーで入った北窓絢音は、サーブでそのままブレイクを重ねた。続く第3戦、初のスタメン出場を果たした秋本美空はチーム最多の16得点をマーク。準々決勝でも、同じく初スタメンの山口真季がブロックで4点を挙げている。
10日間で6試合を戦うハードスケジュールに加え、フェルハト・アクバシュ監督が戦力差がある相手に対して多くの選手を積極的に起用しているのもあるとはいえ、各々が爪痕を残しているのは、チームにとって好材料であるのは相違ない。
もっとも、チームが目指すのはアジア選手権で好成績を収めることではなく、ロス五輪の出場権を獲得し、そして2年後の本大会で「メダル」を獲得することだ。となれば、求められるレベルも当然、一段と高くなる。主将の石川は言う。
ADVERTISEMENT
「自分たちがうまく回らない時に、代わって入った選手がチームにいい影響を与えてくれる。アジア選手権ではそういう場面も増えて、それはすごくいいことだと思うんですけど、アジアのチームに対しては決まっても、世界が相手になった時も同じように、自信を持って戦わないといけない。そのためには役割を果たすのはもちろん、自分が“やってやる”という気持ちをもっと出してほしいし、チームとしてもっと強くなっていきたいです」
ロス五輪の切符まで、あと2勝。準決勝で待つのは、韓国をストレートで下したタイだ。決して侮れない相手を前に、それぞれが役割を果たし、笑顔で「あの時苦しんでよかった」と言えるフィナーレを迎えられるか。中国・天津での戦いは、ここから熱を帯びていく。

