甲子園の風BACK NUMBER
「メジャーはすべてお断りしている」山梨学院・菰田陽生、じつはメジャー20球団以上が興味…吉田洸二監督が語る“逸材の進路”「本人の意思を尊重」
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谷川良介Ryosuke Tanikawa
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/08/26 11:06
「メジャー20球団以上が視察に来ていた…」山梨学院・菰田陽生
吉田 私の意思よりもまずは菰田の意思を尊重しました。私もそれがいいと思ったのは、メジャーだと這い上がっていかないといけないじゃないですか。その力は菰田にはあまりないと思う。しっかり育ててもらわないと、伸びない選手なんで。メジャーと天秤にかけるのではなく、育ててください、よろしくお願いしますという気持ちで日本球界に行った方が彼にとってはいいと思った。菰田自身もそう思っているなら、しっかりと日本球界一本と言いなさい、と言いました。そこは菰田を2年4カ月見てきて確信があったんです。いずれメジャーのレベルに到達しないといけない選手だけども、まずは日本球界で勉強した方が伸びる。シンプルにそう思っているだけです。
甲子園の変化「絶対王者は出にくくなる」
――菰田選手らがいて、チームに手応えを感じながらも、今夏は県大会で敗退となりました。これを契機に、山梨学院も練習スタイルを大きく変えたというお話がありました。
吉田 ずっと勝利を優先してきた山梨学院がいま、どこを目指すかというところが大事です。ある程度のレベルの選手を絞って鍛えてきましたが、おかげさまで少しずついい選手が来てくれるようになった。育成力と、いい選手が集まる仕組み。その両方のバランスを意識しています。
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――これからは、育成力がないと勝てない時代になっていく?
吉田 中学生もそこを重視して選びますからね。甲子園だけでなく、その先も見据えて。ネームバリューだけでは人が集まらなくなってきた。
――甲子園の絶対王者が生まれにくくなってきた、ともいえるのでしょうか。

