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河村勇輝の“専属コーチ”なぜバスケ日本代表に?「NBAも代表も」を可能にする新体制の狙いと、桶谷HCが明かした“コーチ9名”への本音
text by

宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byKiichi Matsumoto
posted2026/08/27 11:03
NBAクリッパーズとエグジビット10契約を結んだ河村勇輝。本契約への挑戦の最中、日本代表活動にも参加して存在感を発揮している
「前の体制と違うのは、コーチングスタッフがかなり多いっていうこと。それは1人1人のコーチの考え方だったり、見る視点っていうところからどんどんアドバイスが出てきて、その一番いいものがまた選手に回ってくるっていうことだと思っているので、選手だけではなくて、コーチングスタッフも今最高の状態でチームとして作り上げようっていう気持ちでいるのかなって思っています。選手にとっても協会にとっても、これからの日本の未来にとっても、こういった状態はすごくいいのかなと思ってます」
桶谷HC「大変なことはひとつもない」
もっとも、船頭多くして船山に上るということわざもある。コーチの人数が増えれば、それをまとめるヘッドコーチの仕事は大変になるのではないだろうか。そう思って桶谷ヘッドコーチに聞くと、あっさりと「大変なことはひとつもないんです。めちゃくちゃありがたいんです」との答えが返ってきた。
「みんなプロフェッショナルですし、かなり高いレベルのコーチングしてくれるんで、僕がまとめようとしなくてもまとまってくれてるっていうのは、もうやっぱり人間的にも素晴らしい人たちの集まりなんで。そういった意味でも僕はすごくみんなに感謝してます。JBAにも感謝してるし、こうやって集めてくれた(強化委員長の)伊藤拓摩さんにもすごく感謝していて。じゃあ、僕が何をすることが大切なんかっていったら、やっぱり決断ですよね。試合の時の決断っていう、それが一番大変な仕事なんですけど、それが自分にとっての一番大切な仕事かなというふうに思います」
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この言葉だけ聞いても、桶谷がなぜ今の日本代表ヘッドコーチとして適任なのかがわかる。
現在の日本代表は、八村が言うとおり黄金時代にある。だからこそ、その言葉どおり、無駄にはできない。かつてのアルゼンチンやスペイン、現在のフランスやカナダなど、各国代表はNBA選手が多くいるなかでそれぞれ黄金時代を築き、スタンダードを高めてきた。選手たちがNBAと代表のどちらかしか選択できないのではなく、NBAも代表もという欲張りな選択ができるような環境を作ること。決して簡単なことではないが、今の日本にはその苦労をするだけの才能が出てきている。そして、そうやって苦労した財産が次の世代の飛躍に繋がるはずだ。


