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河村勇輝の“専属コーチ”なぜバスケ日本代表に?「NBAも代表も」を可能にする新体制の狙いと、桶谷HCが明かした“コーチ9名”への本音
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宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byKiichi Matsumoto
posted2026/08/27 11:03
NBAクリッパーズとエグジビット10契約を結んだ河村勇輝。本契約への挑戦の最中、日本代表活動にも参加して存在感を発揮している
「(代表)チームの練習以外で、アメリカでうまくいかなかったことをしっかりとフォーカスしてやるっていうのは大事だと思っていて。それを、アメリカで一緒にやってきたスキルコーチがオフシーズンも来て一緒にやってくれる。日本代表だけじゃなくて、その先のNBAのところで何が必要かっていうことをわかったコーチだと思っているので。今回もしっかりとペイントの中でフィニッシュすることだったり、体をぶつけてフィニッシュすることだったり(の練習をしている)。もちろんNBAに基準を持てば、日本代表でもプレーできる。笛(審判の判定の基準)だったりは(FIBAとNBAでは)違うと思いますけど、スタンダードを上げて練習していけば、ある意味楽にプレーできると思っているので、そういったところでは自分にとってすごくいい環境にあるのかなと思っています」
勝負のNBA挑戦3年目を前にして、河村にとってこの夏は大事な時期だ。特に7月のサマーリーグで思ったような結果を出せなかっただけに、サマーリーグ終了時には、「次のNBAのシーズンまでの2カ月間は、ここ数年で一番きつい夏にしようと思っている。それぐらい覚悟を持ってもう1回自分に向き合う」と言っていた。8月には、クリッパーズとエグジビット10契約を交わし、目標とする本契約を目指してトレーニングキャンプから自分の力を証明しなくてはいけない立場となった。
サマーリーグ後の河村の姿勢についてウーも、「サマーリーグ前よりさらにハングリーだ。もともと彼は毎日しっかり取り組んでいたけれど、前よりさらに集中している」と言う。NBAのスタンダードを理解し、河村自身のNBAへの挑戦も近くで見てきたからこそわかることも多い。ウー自身、今回、代表のスタッフ入りしたことで、チーム内で河村に求められる役割もより深くつかむようになった。NBAと代表の両方に軸足を置きたい河村にとって、これ以上心強い味方はない。
分断されていた日本代表とNBA
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過去の日本代表ではNBAが別世界と考えられていたことがあった。田臥勇太がNBA挑戦中に代表にほとんど招集されることがなかったのは、その一例だ。しかし、今の日本代表にとって、NBAでプレーする八村や河村は欠かせない戦力だ。しかも、今後、BリーグからもNBA選手を輩出することを目標に掲げているのだから、2つの世界を地続きにする必要がある。NBAで活動する選手や挑戦する選手が、オフシーズンの間に代表活動に参加したくなるような、そして代表活動に参加したことが、NBAでのプレーにマイナスにならないような環境づくり。今回のウーの代表スタッフ加入は、そんな協会の方針の表れでもあった。
これが可能になったのは、今回の代表コーチ陣の増員だ。ベンチで指揮をとるヘッドコーチの桶谷大、アシスタントコーチの吉本泰輔とライアン・リッチマンの3人に加えて、Bリーグや日本の大学のコーチが5人、そしてウーが練習でのコーチとして加わっている。2年前、パリ五輪時のトム・ホーバスHC体制では、ホーバスに加えて3人、計4人のコーチ陣がいるだけだった。そのときと比べると数が増え、多様なバックグラウンドを持つコーチたちが入ったことで、隅々まで目がいきわたるようにもなった。
河村は、その効果についてこう語った。



