甲子園の風BACK NUMBER
「競合でもドラ1指名」横浜・織田翔希はスカウト評価爆上げだが…「左ひじ回復が懸念」「甲子園逃したメジャー級逸材」高校BIG4投手をホンネで斬る
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間淳Jun Aida
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/08/29 06:24
織田翔希を筆頭にした「高校BIG4投手」のリアルなスカウト評価はどんなものだったか
「左ひじがどこまで回復するのか、けがの影響は残らないのか。夏の状況を見ると、ドラフトで指名するのをためらう球団は少なくないと思います。ひじのケガは手術が必要になるリスクもあります。しかし、数年かけてリハビリや土台づくりをしてもらえば構わないと考える球団は、下位で指名できるメリットもあります。4年後に大卒で入団する選手と同じような活躍をしてもらえれば、ドラフトの戦略としては成功ですから」
甲子園不出場も評価は別格、「二刀流」のポテンシャル
山梨学院・菰田陽生はBIG4の中で唯一、今夏の甲子園出場を逃した。
聖地で成長を披露する機会はなかったが、プロ志望届を提出すれば、織田と並んでドラフトの目玉になると予想される。打者としても超高校級で、大谷翔平に続く「本格的な二刀流」の期待も高まっている。
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菰田は身長195センチ、体重100キロと体格に恵まれ、速球の最速は152キロを計測する。スカウトは、投手としての魅力を「素材」と即答する。
「他の選手にはない体の大きさだけではなく、まだ投手としての経験が浅いところも、こちらの想像を超えてくる可能性を感じさせます。ポテンシャルの塊です。菰田選手は今の段階で、持っている力の半分も出ていないと思っています。下半身を使った投げ方を身に付け、変化球も覚えていけば、メジャーでも活躍できる逸材です」
菰田はまだ、本格的に投手を始めてから期間が長くない。将来も見据えた吉田洸二監督の育成方針もあり、菰田の投球の大半は速球が占めている。菰田にスケールの大きな選手になってほしいからこそ、変化球でかわすのではなく投球の軸となる速球を磨く大切さを説き、肩や肘への負担を考慮して指導してきた。
スカウトが見通す「160キロ」への覚醒
比率が高い速球を狙われていても、菰田は打者を圧倒してきた。
スカウトは「ストレートのスピードと長身から投げ下ろすフォームを生かし、落ちる球を習得したら、簡単には打たれないでしょう。今は上半身の力で投げているところがあるので、下半身主導でより体重を使ったフォームに改善していけば、球速は160キロを超えると思っています」と話す。
高校球児たちにとって、甲子園は仲間と勝利を目指す舞台であり、プロにアピールする場とは捉えていないだろう。ただ、スカウトたちは、その姿から将来性を見定めている。
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