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マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
「活躍しないで…と祈っていました」敏腕スカウトに聞いた甲子園“ひそかに注目だった”秘蔵っ子選手は誰? 結果は出ずとも…「素材は一級品」のケースも
posted2026/08/25 06:05
甲子園で5年ぶりに優勝した智弁和歌山ナイン。一方で、プロスカウトが甲子園で注目した選手は、活躍した選手以外にも多くいるという
text by

安倍昌彦Masahiko Abe
photograph by
Hideki Sugiyama
智弁和歌山高の優勝で幕を閉じた今夏の甲子園。当然、その客席にはプロのスカウトたちの姿も多くあった。大会前から名の知れた競合必至の逸材はもちろんのこと、敏腕スカウトたちはそれ以外にも狙いを持って“現場”に向かうという。そんなスカウトたちに聞いた「甲子園の秘蔵っ子は誰?」の問い。返ってきた答えは、果たしてどんなものだったのだろうか?《NumerWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》
「基本、自分がリストに挙げている選手には、(夏の)甲子園には出てほしくないと思っています。理由は2つ。まず甲子園で活躍して、よその評価が上がってほしくないこと。もう1つは、特にピッチャーですが、甲子園で勝ちたくて、ハイテンションでたくさん投げて消耗や故障をしてほしくないから。
えっ、隠し玉がバレる? それは昔の話でしょう。今は、ちょっといい選手はみんな(スカウトは)知っていますよ、氾濫していますからね、情報が」
スカウトとしては困る“秘蔵っ子”の「甲子園出場」
この道20年近くなると、スカウトとしての「甲子園の見方」も確立されてくるようだ。
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「ただ、いい選手であることは認めながら、プロまではちょっと……っていう評価でリストから外れている選手に、よくよく見ると、結構な才能が隠れていることもある。その地区の担当が投手出身のスカウトで、内野手の才能を見落としている場合もある。そういう選手と、思わぬ発見で出会うこともあります。
でも、いちばん困るのが、自分だけが密かにマークしてあっためてきた選手が、ひょっこり(甲子園に)出てしまう場合。もうそうなったら、『活躍するな、打球飛ぶな』と祈りながら見ているだけですね(笑)」

