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「これがラストチャンスだ」DeNA深沢鳳介が前半戦打ち込まれ厳しい現実から導き出した“ある結論”「リスクは承知」の肉体改造でつかんだ初勝利 

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石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

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photograph byJIJI PRESS

posted2026/08/24 11:00

「これがラストチャンスだ」DeNA深沢鳳介が前半戦打ち込まれ厳しい現実から導き出した“ある結論”「リスクは承知」の肉体改造でつかんだ初勝利<Number Web> photograph by JIJI PRESS

7月、プロ初勝利を挙げ相川亮二監督(左)に祝福される深沢鳳介

 球速を上げる。球威を高める——。

 それまでの深沢のストレートのアベレージは140km程度だった。深沢は決意したように語気を強めて言う。

「もちろん以前から球速や球威を上げたいという気持ちはあったのですが、あくまでも僕の持ち味は“コントロール”だという強い思いがありましたし、ファームではほぼそれで抑えることもできていました。また球速や球威を求めてしまうことで、自分のよさが消えてしまうのではないかという懸念もありました。

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 以前までは、どんなにボールが速くても、見慣れてしまえば打たれてしまうというイメージもありましたし、だったら自分は打者に的を絞らせないよういろいろな変化球やコントロールで勝負しようと思ったんです」

一旦技巧を忘れ、ひたすら筋力アップを

“ハマの精密機械”と呼ばれる若き技巧派。自分の特長は何なのか、そしてなにで勝負すべきなのか。精緻なピッチングが持ち味であるといったプライドのようなものが自分のなかにあった。

 しかし、今季一軍で苦しい経験をしたことで、なにが自分に必要なのか痛いほど理解できた。以前からファームにおいても一軍クラスの打者には簡単に弾き返されていたので薄々はわかっていたというが、それは改めて確信に変わった。

 深沢は肉体改造を決意した。コーチやトレーナーと議論を重ね、注視したのは上半身の筋力だった。もちろん入団して以来、上半身のフィジカルは継続的に鍛えてきたが、それはあくまでも深沢独自の柔らかいフォームに付随した筋力トレーニングであった。

 しかし今回改めて取り組んだのは、自分のフォームを一旦頭から外し、純粋に上半身の筋力を徹底的に鍛え上げることだった。どのような取り組みをしてきたのか深沢は次のように教えてくれた。

【次ページ】 「これがラストチャンスだ」

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