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「親方は、僕以上に僕に自信を持ってくれている」安青錦&安治川親方が語った“酒と泪の夜”…休場考えるも「親方の顔を見たら…」
posted2026/08/19 06:01
名古屋場所の優勝後、インタビューに応じた安青錦
text by

NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Takuya Sugiyama
脳裏をよぎった「休場」の二文字
「正直言えば、相撲を取れる状況じゃなかった」
先の名古屋場所、千秋楽の優勝決定巴戦を制し、3度目の優勝を果たした安青錦。その安青錦の状態について、後日、師匠の安治川親方はこう表した。場所前から抱えていた左足首の不安に加え、8日目には左足親指も負傷。それでも土俵に立ち続けてつかんだ優勝だった。
「左足をかばって右足も痛くなってきていましたから、休ませるという選択肢も考えました。本人には『大丈夫だ』と言いつつ、内心は慌てていましたよ。でも、本人の気持ちが折れなかった」
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一方の安青錦も、一度は「休場」の二文字が脳裏をよぎったという。
「8日目にまた怪我した時は、やっぱり不安はありました。お風呂に入って親指を見ながら、2日間くらい休んでまた出ようかな……とも思ったんです。でも、部屋に帰って親方の顔を見たら、全く不安な感じを出さない。親方も怪我の状態が良くないことは分かっていたはずなのに、『大丈夫だ』と言ってくれました。その顔を見たら、自然に『やります』って。親方は、僕以上に僕に自信を持ってくれているんです」
いつものような落ち着きがなく……
大相撲の世界では、古くから師匠を「オヤジ」と呼ぶ風習が残っている。その言葉が示すように、相撲部屋の師弟関係はしばしば父子になぞらえられる。ひとつ屋根の下で暮らし、相撲の稽古だけでなく、日々の生活や礼儀作法まで教える師匠は、力士にとってまさに父親代わりの存在だ。もっとも、結びつきが強固だからこそ、いつも関係が穏やかとは限らない。時には反発し、師匠への愚痴をこぼす力士もいる。そんな相撲界にあって、安治川親方と安青錦の間にある師弟愛は、ひときわ強く映る。

